こういう缶に入ったお土産もらったことあるよな

Album:Metal Box

　１９７９年作品。ベースの低音を強調できる音質にするため、レコード媒体では三枚組で発売され、地雷をモチーフにした金属の缶に入れて販売された。

　CD媒体だと「Second Edition」というタイトルになっているアルバム。

　CDだとレコードのような「時間」や「音質」の制約がないから、別に１枚でもOKなのではある。

　さらに言ってしまえば、配信が主体の今日に、何も缶詰仕様の本作を探す必要もないのだが、物理媒体の音楽特有の魅力やライドンの「おもしろさ」を知らないで終わってしまうのはもったいない。

　アナログレコードの人気も再燃している今なら、改めてレコードで聴いても面白い一枚。アナログだと、部屋に飾っておける。他の用途？考えるな感じろ。

　最近は再プレスやリイシューもあるので、機会があれば是非。

　P.I.Lは、セックス・ピストルズとは完全に異なる面白さがあって好きな作品が多い。ジョン・ライドンの音楽的野心が非常に楽しい。

　本作は、ベースサウンドが癖になる。しかし、これ以降ベーシストと揉めたことからベースレスのサウンドに寄っていく面白い。子供かお前は。

「世の中に”こうするべき”なんてことは、ひとつもないんだ。」ジョン・ライドン

地下室（The Basement Tapes）