これが偉大なるマンネリズムだ
Information
Album:Back In Black
Artist:AC/DC
1980年作品。AC/DCの初代ボーカル、ボン・スコットが逝去し、新たにブライアン・ジョンソンを迎えた音源。Michael Jacksonの「Thriller」、PINK FLOYDの「The Dark Side Of The Moon」に次いで、世界で三番目のセールスを記録するアルバム。
Impression
AC/DCは「ハードロック」というよりも「ロックンロール」だと思う。
根拠としては、例えばチャック・ベリーの楽曲の多くは「偉大なるマンネリズム」ともいうべきものがあるのだけれど、それと同様のエッセンスがある。溢れてる。溢れすぎて洪水を起こしている。
シンプルなリフは、現代のハードロックのギターテクニックから見たら「石斧」のようなものだが、2001年宇宙の旅の類人猿のように、「覚醒」するものがある。
アンガスとマルコム(ヤング兄弟)のコンビネーションによるリフは、そういうところがある。
AC/DC - Back In Black (Official Video)
この「ギターリフ」なんて言葉が死語になりつつ現在、本当に轟音で聴きたくなるシンプルでパワーに満ちたロックンロール。エフェクタなんぞ要らない。アンプにシールド直結で、フルテンのボリュームで鳴らせば万事は解決。
どの音源から入門しても大丈夫。全部同じ。そして全部、期待を裏切らない。